un journal

「未知ある  陰ひとつない道歩く曇り空 君のさびしさはどんなさびしさ  く」

来世にやる――短歌モドキ25

ひ  帰郷して私の記憶を引き継いだ別の人になっている日々  美

ら  来世にやると答えてその存在を一瞬信じる猫みたく  威勢

どんな書肆にもある本になりたいカラマーゾフとか般若みたいな  判 にゃ

二階からコップ投げ捨てまぶしげな少年たちが服選びあう  ふ 苦

走って走って走って走って走って走って死ぬ夏の果  は 手