un journal

「未知ある  陰ひとつない道歩く曇り空 君のさびしさはどんなさびしさ  く」

くっきーの墓――短歌モドキ27

淋しさが世界に戻ってきたことを伝えたいと思う雨の日  紗 びし

すべての私を代表して言う 人生楽しい? いやそうじゃない  わ 足し

涼しさは故郷の匂い故郷は踏切渡った向こう側に  文 きり

気怠さを不幸であるとするならば今日はよく寝た不幸な一日  ふ 恍

弟が今日も誰かを殺すのを見て見ぬふりをしている夢で  身 ぬ

気怠さの特効薬は散歩して空観そしてまぶさび行  け 弛

早起きしてくっきーの墓見に行って帰って寝て一日は過ぎ  は 華
 
 
 
#くっきーとは九鬼周造のことです