un journal

「未知ある  陰ひとつない道歩く曇り空 君のさびしさはどんなさびしさ  く」

野獣派――短歌モドキ31

私たち
エレベーターを独占し
見下ろす世界からは
耳鳴り  
み       身形
 
 
おい
現代詩
置いていないの

なんでだよ
あの
九階の大きな
書店  
 
 
食べてから
展覧いこう空腹で
絵が食べ物
に見えそうだから  
くー    拭く
 
 
高そうなケーキ
みたいな柄の絵
を次から次へ
消費していく
け     易
 
 
「ニースってイタリアだよね」
「いやフランス」
と絵を指して言い合う夫婦
腑           うふ
 
 
野獣派のブックマーカーひけらかし
洋書読んでる都会
まばゆい
や             自由