un journal

「未知ある  陰ひとつない道歩く曇り空 君のさびしさはどんなさびしさ  く」

きょうはやすんでもいいよ――詩モドキ4

きょうはやすんでもいいよ
とだれかに言われて
目が覚めた朝の床の上に
差し込むひかりや宝石の曇り
完璧な配置の家具があり
ここで死んだと思ったから
やっぱりきょうはやすもうと
八回記憶をたどってみると
生きていて
飛行機かなにかがとぶ音がして
想像力が雲を呼び海を呼び
まわりに空港を構成し
わたしはそこで
寝泊まりしてることにして
生きていることにして立ちあがり
窓を横切る渡り鳥をみながら
紅茶をつくろうとして
たくさんと思った茶葉が
不足していたからもう一度
どこかに行こうと
なにかの音を待ったけれど
何も聞こえなくて
誰もむかえに来なかったから
シャワールームのドアを開けると
白い壁に囲まれて
色彩を持つものはなにもない
宇宙港から星の海へと飛びたつ
宇宙船の中にいて
わたしの身体を分解して
シャワールームは飛んでゆき
双子地球に降りたって
わたしを再び構成する
生きたくないのに