un journal

「未知ある  陰ひとつない道歩く曇り空 君のさびしさはどんなさびしさ  く」

ポエムいぜんに日本語文法むつかしいなあって

 なんとなく小説(ひとに見せられるレベルじゃない)を書いてたら非文っぽい文章がどんどん出てきてこまった.いちおう日本語は母語なので非文っぽい文章とそうじゃない文章の見分けはついてるはずだけど,日本語文法ぜんぜん知らないのでなんでおかしいのかよくわからないというケースが自分にはよくある.それで,ついさっき違和感を感じたのは,

 ?倦怠感がまぎらわされた

という文で,自分の中では非文というほどじゃないけど,何か少し違和感を感じる.受け身だからいけないのかなと思ってもうちょっと考えてみると,

 ?ゲームが倦怠感をまぎらわした
 ?ゲームによって倦怠感がまぎらわされた

で,どっちもちょっとおかしいことがわかった.それで少し調べてみたけどけっきょくこれは,

 *この拳銃が彼の体を撃った*1

と同じ話で道具が主語だから問題だと分かった.じっさい,

 彼はゲームで倦怠感をまぎらわした

だとそんなに違和感がない.でもこの場合もっと自然なのは,

 ゲームで倦怠感がまぎれた

な気もした.とはいえそう感じるのはわたしが倦怠感を意志的に制御できないものだと見なしているからなのかも.というわけで,日本語文法難しいなあって.
 

*1:『ことばの本質に迫る理論言語学』p. 70 より拝借