un journal

「未知ある  陰ひとつない道歩く曇り空 君のさびしさはどんなさびしさ  く」

2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧

水遊び――短歌モドキ32

さびしさは故郷のむこうにあるカフェのキャラメルラテの泡におぼれて あ 環自殺ならその気になればいつだって 夏の遮断機くぐり抜ければ 瀉 だん曇天にモネの睡蓮傘ふわり幼少時代のお城よこぎる どん 転きらきらの十円玉を守るため捨て駒になる五円ふたりは…

野獣派――短歌モドキ31

私たち エレベーターを独占し 見下ろす世界からは 耳鳴り み 身形 おい 現代詩 置いていないの 手 なんでだよ あの 九階の大きな 書店 食べてから 展覧いこう空腹で 絵が食べ物 に見えそうだから くー 拭く 高そうなケーキ みたいな柄の絵 を次から次へ 消費…

合宿中――短歌モドキ30

たった三日くらい と言いつつも たくさんの護身用の本を入れ 密 か 携帯の電波が届かない場所で 詩を書いている あなたに 向けて 蚊 いて 就職の決まらなかった人形の少女 は市場で売りに出され しよ 蛆よ し 難しく 言うのが趣味 の そこの本 そわそわしす…