un journal

「未知ある  陰ひとつない道歩く曇り空 君のさびしさはどんなさびしさ  く」

2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

わたしスピノジスト――短歌モドキ29

なんとなく神はヘーゲル と説いたのを 後悔 わたし スピノジスト か 魅 いつまでも 毛布 にくるまり ふかふかの冬の朝 のような天候 喪 うふ 紫の指輪 川沿いのゆうぐれ あさって北へ 詩 詩がかけない あ 去って #好きだった給食言ってTLを給食にする オレン…

紫の指輪――短歌モドキ28

紫の指輪欲しさに明後日のことあなたは詩がかけなくなる 斑さ きまぶさびの滝彫ってある紫の指輪がほしいとってもほしい ゆ 琵琶なんとなく神はヘーゲルと説いたのを後悔わたしスピノジスト か 魅一五〇ページ程度の旅なら一時間で充分 いってくる 自由 ぶん…

くっきーの墓――短歌モドキ27

淋しさが世界に戻ってきたことを伝えたいと思う雨の日 紗 びしすべての私を代表して言う 人生楽しい? いやそうじゃない わ 足し涼しさは故郷の匂い故郷は踏切渡った向こう側に 文 きり気怠さを不幸であるとするならば今日はよく寝た不幸な一日 ふ 恍弟が今…

拒食症じゃなく――短歌モドキ26

友人と別れるたびに自意識が憑依し合うと考えてみる ひ 用意拒食症じゃなくて嫌いなだけです気にしないでと何度でも言う きょ 私欲通りからフランス語が聞こえたような気がしたままでいたかったの と 檻留守電ににゃあにゃあと声入れたいのを必死に抑える朝…

来世にやる――短歌モドキ25

ひ 帰郷して私の記憶を引き継いだ別の人になっている日々 美ら 来世にやると答えてその存在を一瞬信じる猫みたく 威勢どんな書肆にもある本になりたいカラマーゾフとか般若みたいな 判 にゃ二階からコップ投げ捨てまぶしげな少年たちが服選びあう ふ 苦走っ…

書くことに全存在なんて賭けたくないし――短歌モドキ24

雨音は遮れるけど花火の音は遮れないのかこの窓は は 靡まんかいんど・いず・いんこりじぶる 庭のミントみたくむなしさは殖え む 梨欠けた 書くことに全存在なんて賭けたくないしそんなの持ってないし く実は短歌は三十四字で 知らなかったの って罵倒される…

夏だけど――短歌モドキ23

休日は蝉しぐれふる山下り遠くの書肆に詩集を買いに や ま件でも冬は寒いからいやと言える素直さをつくづく羨む朝 ふ 癒夏だけどいつも空虚で夏じゃない祭りもどこもどんな日傘も くう 拒片影のように湿った雨あがりのアスファルトを君は蹴りゆく あが 離 #…

白鳥の滝――篠原資明と鈴木信太郎への敬意を込めて

しよ 序 出 あ 理性 き ニア ふ れ 討つ く 思惟 虚 う 問 う 虚 う こそ 夜 蔦 は ばた 着の 位置 げ 木で う ち 句抱いて くれ 瑠 野 か 肩 く こお 伝手 わ 刷れられ 凧の水 う 見よ水 う 身の ひ 酔うかの し 谷 は 野枯れ え な 勝った ひ 娼の とう 銘…

魔改造短歌 A-side

#これまで詠んだ短歌に魔改造短歌のルール a) を適用して超絶短詩を添えました.順番はほぼ制作順です. #以下本文 まぶしさが網膜のように剥がれ落ち複製できない暗がりにいる もう 幕郊外の無限へと続く長い道を見れればそれで満足だった む 絃外に出よ…