2014-07-01から1ヶ月間の記事一覧
きっかけは早朝の散歩道で,いつもの道をいつも通り,目に入るものを超絶短詩*1に分解しながら歩いていたら,ふと短歌が降ってきた. 早朝の散歩道目に映るものすべて短詩に分解してよ もっともこれは軽い推敲を加えてあって,その場で思いついたのはもっと…
早朝のひえさびたる部屋にてひとり図書館はまだ閉まっておりカフェイン中毒抑えるために水を飲む眠くて水だけで酔う階段の上から落とした涙が地上に届いてありがとうと食パンを齧じり,ソーダを飲む 何かいけないことをしてる気になる空白の擦りガラスよりふ…
クラインの死んだ日六月六日だから IKB は夏の季語雲間からふっと陽が差してきて私の身体にも深い陰影陰ひとつない道歩く曇り空 君のさびしさはどんなさびしさ明け方の風と光と蝉の声 今日も今日とて浅き眠りを * 夏の夜はまだ宵ながら蝉の声短夜や蝉の声や…
しぶきあび ikb に染まる服黄昏の ikb と混じりあう夏空の低い雲より氷降る雨しぶき水平線に雲の峰夏霧や海岸のように霞む山夏霧の眠るともなき気怠さよ川沿いに色とりどりの日傘すぎかなたよりこの耳に沁む花火あり #短歌の材料のつもりで詠んでたのが溜ま…
中川の宿を調べればよく歩くまぶしい通りのすぐ傍でエアコンの効いた部屋のさびしさに堪らず開けた窓より入る蚊雨の日の庭を外から眺めつつ隠しているものを考えてかなたより届く花火の音だけが涼しい部屋の中に広がり雨あがりの夕暮れ時の静けさは通りに出…
海岸に打ち捨てられたまぶしさや眠気をさそう夏霧の朝身の丈の半分もない片影に下半身を埋め歩いて携帯と時計を捨てて街に出て河川敷をずっと歩けば文字盤の八時三十分はもうすっかり夏の果な気がする川沿いに色とりどりの日傘すぎ詩集の目次を詩だと思う
海岸のように霞む空見て待っていたおとぎの国の台風大切にしまっておいた欲望の荷重に堪らず抜けた引出し曼荼羅のような光に照らされた石段のぼる真夏日の夜まぶしくも夏の夜めく夏の夜 音ゲーマーの君のゆびさき墓場まで持ってくほどでもないけれどせめても…
起きても起きても雨ばかりで降っていなかったと唱えてもだめだなんということだカフェイン中毒の倦怠に詩が効かないとは雨の日のカーテンを閉めキジバトやせせらぎの音で部屋を満たして川沿いを北へ北へと進みゆき片影に沿って引き返したり台風がくるまえな…
さびしみを理解できないひとという概念自体がすでにさびしい二日後に忘れてしまうと知りながらさびしさ求め詩集めくれりかがやきが消えるのこわくてたやすくは読み返せずに書架にもどず詩しあわせを求めて買ったりんごジュースしあわせ濃くて水で割ったさび…
何日も書肆に通い読みあきた詩を御守りとしてレジに運ぶたぶんこれから一週間くらい毎朝よむことになるのだろう大学生のうちに読みたいと書かれならされてしまう欲望よ図書館に一度よんだ詩をさがしに行くときのこの距離感がすきさびしみのなかに幸せを求め…