un journal

「未知ある  陰ひとつない道歩く曇り空 君のさびしさはどんなさびしさ  く」

夕立の,しぶきより,意識ふる――短歌モドキ2

まぶしさが網膜のように剥がれ落ち複製できない暗がりにいる

郊外の無限へと続く長い道を見れればそれで満足だった

外に出ようと思ったら夕立 意識はどこから降って来るのか

幸福を幸福と認識した瞬間に訪れるさびしさよ

失明も魔法のようになおるはず壊れためがねのひびのきらめき

カフェオレで酔いつつ書読む雨の夜 飲んだことないカルーア・ミルク

しあわせな夢からさめた朝ぼらけむなしく唱える世界なくなれ
 
 
 
#モドキというか引喩も衒いもなにもないふつうの短歌です