un journal

「未知ある  陰ひとつない道歩く曇り空 君のさびしさはどんなさびしさ  く」

シャターを切るようにうたを詠もうーー短歌モドキ11

シャターを切るようにうたを詠もう かなしさをさびしさにするために

まぶしくて耳をすませばあちこちでうたのシャッターを切る音がする

志望動機の白紙のうえにも永遠の空虚はあるのだろうか

夏空のもと座ってパンかじり 足元に集まる雀の声

足下に飛びまどう蝶とともにあてもなく五歩の道を歩んだ

ゆうぐれの氷雪のような雲がわたしを濡らしわたしを見捨てる