un journal

「未知ある  陰ひとつない道歩く曇り空 君のさびしさはどんなさびしさ  く」

二度寝して起きたら正午だった――短歌モドキ12

ニ時間の眠りの後に起きるだけでもひとは生まれ変わるのだろう

早起きしすぎて春の正午のような感じのする夏の朝だった

夏の朝に春の正午を感じつつ布団にくるまり二度寝せり

二度寝して起きたら正午だったとうたう日光菩薩の詩よめり

六月下旬の灰色の夕空はもうすっかり秋な気がする

灰色の夕空見ればビル間にひとり空虚を穿つクレーン

さびしくも雀の声はちゅんちゅんと樹木の葉から葉へ反響す



#日光菩薩とはランボーのことです.つまりランボーの夜明けです.