un journal

「未知ある  陰ひとつない道歩く曇り空 君のさびしさはどんなさびしさ  く」

いたいけな文学青年つかまえて――短歌モドキ4

いたいけな文学青年つかまえて気が狂うまで書かせてみたい

わたしには書けない文を書ける人 無限に妬んだあとのさびしさ

本棚に並べる本はいたいけな過去の文学青年のおとしもの

この罰は誰が考えたものなのか毎朝鏡を直視すること

呼吸すらまともにできないこんな世界のいじわるいじわるいじわるいじわる

世界史と宇宙の重みを比べたらさびしさだけが後に残れり
  
 
#一般には詩歌は私的な感情を表現するものとは限らないというわけで今回は半分演じてるようなのも